2011年10月22日土曜日

菊は菊水延寿の故実によって聖なるものとして日本では扱われています。
菊水は中国の河南省内郷県にある白河の支流にある地名です。古名は鞠水です。
この川の崖にある菊の露がこの川に滴り落ちていて、その水は甘くて飲めば長命になるという故実からきています。
菊重ねは重ね色目の事で=表は白で裏は紫
紋章=明治2年8月に16弁八重菊を皇室の御紋章として定める。同時に皇族の紋章についても14弁単菊
をもって定め皇族以外の使用を禁止しました。
菊花は神仙にいう長寿の瑞華の君子とされているところから、蘭、梅、竹と合わせて四君子の一つに数えられています。
菊は「菊花之隠逸花」=(隠逸は菊の異称)であり「日精」と呼ばれ、太陽の精気を含んだ花とされ
百花の王と言われていました。
菊花は人間の身を軽くし精気を増し、さらに健康にする効能があるとされています。
そんなところから菊に浸された水は生命の水、不老長寿の水とされています。
そのところから楠木氏の有名な菊水の紋章が生まれています。
図にあるように衣服の紋章として用いられるようになったのは鎌倉時代以降で、後鳥羽天皇をはじめとして仙洞(院)の御紋として用いられていました。

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