2011年11月22日火曜日

安土桃山時代の女子の服装

NHKで放映している大河ドラマ「江」の安土桃山時代の衣裳に付いて述べます。
私達の着ている着物のことを昔は小袖と言っていました。
その小袖が中心の時代になるのは安土桃山時代からです。
小袖が中心の時代というのは礼装は従来通りに存在しますが、貴賤を問わず普段は小袖で過ごすようになるという事です。
安土桃山時代に武家の女房は礼装に打掛姿を採用します。打掛は小袖の上に小袖を羽織る姿です。
これが武家の上級者の礼装ですからお市の方などの奥方は打掛姿でいます。
打掛は上級者の礼装ですから下級者や江などは普段は小袖姿で生活しています。
その小袖ですが身丈はおはし折のないつい丈です。
模様は友禅がありませんので簡単な一色染めの型染か、絞りが主です。
髪型は垂れ髪ですから今のように衣紋も抜きません。
男性と同じで襟が後ろで首に当たっています。
帯はこの当時は丸帯が主で、その帯幅は2~3寸の幅で自由な位置に結んでいました。
帯結びが後ろになるのは帯幅が広くなる元禄期以降です。
小袖の正式な着装は十二単の重ね着を真似て3枚重ねです。一番下に白の小袖、中は色物の小袖、表着の小袖は絵模様を着るということになっています。
 打掛の正式な着装の時には打掛の下の小袖が3枚重ねになっています。
上図左がそのつい丈の時代の打掛姿です。平和な時代が続きますと衣服も優雅になり身丈が長くなり屋内では裾を引いて着装するようになります。右図がそうで、そうなりますと裾にふき綿が大きく入れられるようになります。

0 件のコメント:

コメントを投稿