2011年12月3日土曜日

七五三

11月15日は七五三です。
七五三は古来の髪置き(かみおき)袴着(はかまぎ)、帯解き(おびとき)の祝いを11月15日にまとめて行うようになったものです。
 
 ・髪置き
昔は2~3歳までは頭を剃っており、3歳になって初めて髪を伸ばす儀式があります。
それを髪置きまたは櫛置き(くしおき)といいます。
髪は生命の象徴ですから大切な儀式です。
 
 ・袴着
禁中・堂上では男女共に袴をはきますので、5歳7歳になると男子は紐直、女子は帯解きと言って付け紐を外して初めて袴をはく祝いをします。武家は女子は袴をはきませんので帯解きの祝いになり、男子だけが袴着を行ったものが一般に伝承されてきました。
 
 ・帯解き
付け紐をはずし帯を締め始める祝いです。これは現在は十三参りの時に行います。
女子の十三参りは別名本身の祝いとも言われています。
 この時から本身の長着を肩上げして着ます。
 
  こういう宮中の行事を武家も公家に倣って行うようになり、徳川綱吉の子の徳松が11月15日に行ったことが武家全般に広がり、一般庶民も行うようになったものです。
 この祝いは昔は嬰児、幼児の死亡率が高かったために無事に今日までこれたこと、そしてこれからも無事に成長することを念じて氏神に祈りを捧げる儀式です。
 
  最近は写真館ができて写真館で支度をして戴く人が増えています。
それは合理的でいいのですが、親御さんの中には写真館で記念撮影をしただけで終わりという人もいます。
 それはいかんでしょう。
七五三は記念撮影をするのがメインではなく、氏神さんにお詣りをすることが目的です。
前回も書きましたが最近は何のための儀式なのか、何故それが大切なのかわかっていない人が増えているのが残念です。

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