2011年12月9日金曜日

きものと帯の調和・格式の統一

着物と帯を組み合わせる時には・格式の統一 ・材質の統一・色の調和 ・柄の調和の四点を考えなければいけません。
専門的ですが最近は着物の約束事を御存知でない方が多くなってきていますので詳しく記します。
格式の統一と材質の統一は約束事ですから着物をお召しになる方は知っておかなければいけません。
(きもの)                
・留袖=礼装(最も重大な儀礼の時に着る)
・訪問着=盛装(重要なパーティーの時に着る社交服)
・色無地=盛装(神仏詣で等の通過儀礼に最適)
・付下=盛装(訪問着に準じて着る。訪問着を簡略化した
ものだから正式な社交服ではない))
・染のきもの=外出着(お礼や御見舞などの儀礼の意味で
他家を訪問する時に着る)
・紬のきもの=街着(買い物などの少し改まった時のお洒
落着)
・木綿・ウール=普段着(普段に着るきもの。街着として
も使える)
(帯)
A:丸帯
B;礼装用袋帯
C:織物の洒落袋帯
D:紬の洒落袋帯
E:織物の九寸名古屋帯
F:織物の八寸名古屋帯
G:紬の九寸名古屋帯
H:紬の八寸名古屋帯
I:染の九寸名古屋
J:半幅帯

着物には礼装・盛装・外出着・街着・普段着という格式があります。
帯にも丸帯から始まって次第に簡略化されて格式が生じていますので、着装する時はきものと帯の格式を合わせるというのが格式の統一です。

*礼装=留袖・色留袖・本振袖~着装時は丸帯または丸帯
に準じる礼装用の袋帯を使用します。但し本振袖は丸帯です。丸帯は現在は礼装用の物しかないというのが現状ですから丸帯に関しては問題ありませんが袋帯の選択です。礼装用の袋帯と言うのは文様は有職・吉祥文様で地色は白地・金地・銀地のものが最適です。

*盛装=訪問着・色無地・付下=丸帯・礼装用の袋帯・洒
落袋帯です。洒落袋帯は文様や地色に拘らずに作られた織物の帯です。丸帯・礼装用の帯と記しましたが格式の上のものを下に組み合わせて使用するのは正当です。但し逆はいけません。

*その他=洒落袋帯か名古屋帯です。洒落袋帯と名古屋帯
には織物と紬のものがありますので材質の調和のところで記します。

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