2011年12月13日火曜日

吉祥文様

吉祥とは「よいしるし、めでたいしるし」という意味で、それを表現した文様を総称して吉祥文様と言います。本来は中国の信仰に基づくもので多種に渡っています。
 上図はその一部で、何故お目出度いのかという意味がそれぞれにありますのでご紹介をします。


・青海波=青海波(せいかいは)波文の一つで、青海勘七
が作ったものと言われています。
          中国では地図上に海を表すのに用います。
波文は他に遠波・さざ波・大波・荒波・波頭な
ど多くあります。   
広大で偉大な海の現象である波は吉祥とされて
います。
・松竹梅=歳寒三友とも言われます。     
松は中国では四季常に青く、寒い冬にも葉を改
めないところから、変わり易い人の心を戒める
ということで、松の常樹を貞徳になぞらえてい
ます。
        松の長命をことほぎ、さらにこれを人の長命
に結び付けて目出度い木とする考えが生れ
        鶴や亀との組み合わせがデザイン化されるよ
うになりました。
        松は神霊の依代(よりしろ)ひいては神霊そ
れ自体と見なされる霊木、神木と見なされ
      正月のしめ飾りなどに用いられています。
竹は四季緑を変えず、その成長と繁殖の目覚ま
しい活力、不思議な中空の幹の形態などによっ
て霊的なもの、神聖なものとみなされていまし
た。
        従って、神霊の依代として、また招代(おぎし
ろ)として現在でも欠くことの出来ないものと
して尊ばれています。
        中国では瑞鳥の鳳凰が桐の樹に宿り、竹の実を
食べて成長するという、いわば慶寿の植物とさ
れてきました。
       さらに節を正しく待するため、節操の正しいもの
の代表として梅・蘭・菊と共に四君子の一つに
数えられ、こうした考えが松・梅と結び付いて
松竹梅の観念を生み出して、広く一般に知られ
ています。

・梅=古来中国から渡って来た花で、万葉集には萩に次い
で梅が歌のテーマとされています。
      春の先駆けに梅を頭に飾ることは新しい年に希望を
かけるしるしとされて吉祥として扱われています。
また梅は厳冬に花を咲かせるのでお目出度いともさ
れています。

日本では松は平安時代に、竹は鎌倉時代に、梅は桃山時代に吉祥とされましたので、歴史の重い順で松竹梅という並びになっています。
  上図以外にも吉祥文様は沢山ありありますが、それぞれにいわれがあります。それは下記のHPに記してありますので、是非開いてご覧ください。

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