2012年1月17日火曜日

元服(げんぷく)

現在は二十歳になれば男女ともに成人式を行います。これは宮中で行われていた男子は元服、女子は鬢批(びんそぎ)がルーツです。
写真は清盛の元服時の一場面です。
男子の元服は古くは「ういこうぶり」または冠礼といいました。
元は始めで服は身に着ける物の意で、初めて冠と大人の服を身に着ける儀式です。
冠親は尊者と言って名望の高い人を招きます。
理髪の人が髪を束ねて結い上げ、紫の紐で括ります。
その末端を箏刀(たかんな)で切ります。
尊者は放巾子(ぬのこじ)の冠という冠の巾子(こじ=髻を差し入れる後ろの高い部分)を髻(もとどり)にかぶせて冠の額を加え(額に当たる部分を整える)ます。
それから冠者は大人の装束をして尊者や理髪の人を饗します。

女子の鬢批の儀礼は、姫を碁盤の上に乗せて、頬の両側の髪を短く切る式です。
延喜頃から始まって幕末まで続きました。

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