2012年1月21日土曜日

狩衣

写真は白河法皇の御前で平清盛が舞楽を披露する場面です。
列席している公家たちは狩衣に指貫袴に立烏帽子(たてえぼうし)の姿です。
狩衣は当初は下級者が狩りをするときなでに着用していたもので、麻製の粗末なものだったのです。
宮中参内は当初は狩衣は許されなかったのですが、平安時代の後期には次第に公服化し、御幸や舞楽の日には殿上人(でんじょうびと)や上達部(かんだちべ)は絹物の狩衣に贅をつくて着装しました。
狩衣は次の鎌倉時代になりますと、武家は武家社会の礼服がまだ用意されてなかったので、公家社会の公服である狩衣を礼装として用いていました。

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