2012年1月24日火曜日

清盛の時代の武士の公服 直垂(したたれ)

写真はNHKの大河ドラマ清盛の一場面です。
侍烏帽子を被った三人と立烏帽子を被った一人が写っています。
四人が着用している衣服は直垂です。
直垂は上部を袴の中に入れて着装します。
当初は上部だけを直垂と言っていたのですが、共の上下を着用することが多くなって
からは上下を示す言葉になりました。
平安時代の後期には武家の公服として用いられるようになりました。
袖幅は広く一幅半あり袖口寄りを端袖(はたそで)といい、その端袖の後ろ左右一箇所、背に一つ、
胸に二箇所の菊綴が付いています。
それが後の紋付の紋を付ける位置になりました。
袖には袖括りの露と言われる紐が通してあり、いざというときはそれを絞って動きやすくできるようになっています。
袴には括り袴と切り袴と引いている引き袴とあります。
写真の武士は警護の最中ですから動きやすいように括り袴を穿いています。
この時代の刀は太刀で後期のモノより長いので腰に太刀紐で固定しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿