2012年2月14日火曜日

直垂についての仮説

2012/02/14 8:34:11

直垂姿

単(ひとえ)衵(あこめ)の直用姿

NHKの大河ドラマ清盛を見ていますと武家は直垂を公服として着用しています。
直垂は垂れ首になっています。
公家社会の服は下層階級者が着用する狩衣も水干も円頸(まるくび)です。
上着には垂れ頸系の服は存在しません。
何が起源となってこういう服が出現したのかを考えてみますと、公家が内着として着用する、単(ひとえ)や衵(あこめが)そのルーツではないかと思われます。
小袖がそうです。上級者が下着、肌着として着用していたものを、下級の庶民は表着(うわぎ)として着用しています。服飾史においてはそういう現象がよくみられますので、直垂も公家が着用していた内着が表着化したものではないかと思います。
公家の下級者が着用する狩衣には袖括りと露がつけられています。
水干にも袖括りと露が付いており、菊綴じがつけられていますので、武家が活躍をしてくるようになると水干に倣って形が整備されのではないでしょうか。
脇が開いている、前後共に袴の中に穿きこむということからもそうではないかと思います。
これは学者でない私だからこそ大胆に推理できることです。
この直垂は室町時代になりますと武家社会における第一礼服となります。

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