2012年2月29日水曜日

ひめ始め

書を見ていると「ひめ始」という文字が目に止まりました。
ひめ始という言葉は江戸時代の暦に書いてあるそうです。
世俗では新年になって始めて男女が交合する意味として
用いられています。
花柳界の習俗としてその言葉が定着しているそうです。
正月の元日だけは休んで二日から営業ですからそう言わているのでしょう。
それが正説であるとすれば暦の中に書かれていることは異常ですから
他に正説があると解説しています。
ひめとはすなわち姫飯(ひめいい)のことで、甑で蒸した強飯(こわいい)すなわち固い飯に対して、釜に水を入れて炊いた柔らかい熟飯(にぎいい)のことを姫飯というそうです。
この姫飯を食べ始める行事がひめ始めの正説だということです。
正月二日に初めて焚くご飯のことを若飯と言いますが、それもひめ始めと同様ですね。

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