2012年2月3日金曜日

人生は登り坂No32

きもの学院の人たちはどの程度の技量があるか、その段階では全くわかりませんので心配でした。
その心配していたことが現実となりました。
仕事をしていると宝塚歌劇組みの知り合いが。「飯山さんうちの人達と着物学院組みがもめてる」と知らせにきました。その原因は着物学院組みの人が、そんな着付け方は違うとクレームを付けてきたことが原因だということがわかりました。
そこで皆を集めて怒りました。着付というものは着ていて楽で、着崩れがしなくて、出来上がりがきれいで、そして早く着付けが出来ることが最良です。そういう着付けをする手順はこれでなければいけないということはない。この時間と競争している大変な時にそんなつまらないことで仕事がはかどらないなんて「何を考えているんや」とどなりました。
着付け方なんかどうでもいいからなんとか時間までに上げて欲しい。そう怒鳴って自分の持ち場に帰りました。
後に自分が各着物学院の人と交わるようになって分かったことですが、きもの学院の先生方は、芸能界などでの、本格的な仕事の場では使いものになりません。
それでも自分たちは着物学院の先生であるというプライドだけはたかいのです。
そのことは後に自分が学院を越して分かったことで、その時はまだわかりません。
わかりませんがその場に来ている人の動きを見ていると、一目見てこれでは使い物にならないと直感しましたので、知り合いの宝塚組みを呼んで、着物学院組みはあてにならないのであんたらが頑張って欲しいとはっぱをかけました。
私も必死で着せました。足袋の履き方がわからないので足袋専門に履かせる者を連れてきて、履かせてもらいました。
なんとか本番までに間に合ってほっとしました。
同じ模様の着物と帯びですが500人も揃いますと壮観です。
初めて着る振袖に各パビリオンのコンパニオンの皆様は大変喜んでいました。
パレードが始まりますと私を見つけたコンパニオンの皆様は、私のところに来て皆さんキスをしてくれました。頑張ったお返しですね。

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