2012年5月28日月曜日

人生は登り坂(No37)

一年が過ぎてカリキュラムが一巡しますと一区切りになります。
その段階で大半の人は辞めていき残ったのは3人だけです。
生徒の全てが、例えば京都着物学院とか、装道着物学院などの有名学院の先生方でした。
その人たちは各々の学院でキャリアを積んで活躍している人たちです。
着物学院の人達は現代着装だけしかできません。そういう状況下では、自分は時代衣装も習って知っている。また着付ができるということで、自分の存在を誇示できる一つの要因になりますので、私の所に来ていたのです。
それを習って実践で活かすということであれば、週に一回のお稽古で、それも様々な衣装の着付けを一年くらいで身に付く筈がありません。
一年位のお稽古では技量的には触れたといういう程度ではありますが、彼女たちはできなくても、自分たちの学院の中では十分に箔がつき、自分の存在を誇示できますので、カリキュラムが一巡した段階で辞めていかれたのです。
考えてみれば辞めて行かれるのも無理はありません。
習って出来るようになったとしても、活躍の場がないのでから、当然といえば当然のことで、みんなが辞めて行くことが自然なのです。
ただ残念に思うのは自分自身の不甲斐なさです。
一年間もお付き合いをさせていただいたのですから、自分にもっと魅力があればもう少し残ってくれていたかもしれないのです。
それだけ自分に魅力がなかったのだと思い知らされました。
さぁーここからが試練の時代に入ります。
必要経費は月に12万円程度必要です。住まいの方の家賃と生活費が必要です。
折角始めた学院運営ですから簡単には辞められません。というよりは辞める気もありません。
私にとってはここが最後の砦ですからなんとしてでも持続させなければいけないのです。

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