2012年6月2日土曜日

人生は登り坂(No42)

人生の道筋はいく通りもあり、そのための手段は様々に存在していますが、辿り着きたいと希望する地点は同じです。
全ての人が自分の人生を潤いのあるものにしたいと念じてもがいているのです。
生きていくテーマは自己の人生の充実ですが、その充実のために認識しておかなければいけないことがあります。
人は他力によって生かされています。これは真理ですからそのことを理解して、生かされていることを理解して、生きていることに感謝をする心を持つことです。
そして社会は支え合って生きていますので、自分も大きく支えれる力を養って、社会に大きく貢献できる自身を構築すれば必ず人生をより豊かにさせることができます。その人生の図式に対する確かな認識をもつことが重要です。
お稽古に来られる方は、何のために着付が出来るようになりたいと思っておられるのか。
それは着物のお洒落を通して良い気分になりたいのです。よい気分になれば心が潤います。
心が潤い楽しさが増幅すれば毎日を豊かに生きていくことができます。そういう気分を得たからお稽古に来られる訳です。
着付けに限らず、お稽古をすることの根本目的は生活の充実なのです。言葉を替えれば自分の人生の充実のためなのです。
お金があれば様々なことに取り組めます。それができれば心の潤いにつなげやすいということではお金は大切ですが、お金があれば人生が充実するということではありません。
一番大切なのは心の在り方であり、お稽古事はその心の潤いを増幅させるための小さな手助けの一つの手段です。
最も大切なのは心の潤いですから、着付けという手段を通じて、そこに主点を置いた理念を構築していかなければいけないのです。
考え迷った挙句に確かな理念信条が持てるようになりました。それからは先生と呼ばれても面映ゆく感じなくなりました。
これで体制は整いました。経営というものはそういうことが分かったとしても、生徒が来てくれなければどうすることもできません。
依然として経営の危機は続いていました。

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