2012年8月2日木曜日

八朔

朔日(さくじつ)は朔(ついたち)のことで、8月の朔を八朔といいます。
昔から8月には、日頃お世話になっている人にご挨拶をして贈答をするという習慣があり、それが一般では御中元と言われるものになり、京都の色町では八朔と言って黒紋付の裾引きの出の衣裳で挨拶廻りをします。
 出の正装には色物と黒の紋付があります。八朔の挨拶回りは絽の黒紋付の裾引きという決まりです。
 紋日と言って、お正月の松の内や、八朔、または重大な儀礼時は黒を着用し、普段は色物を着用するという習わしになっています。
 出の衣裳には、下着付きで裾にフキ綿の入ったもの、下着のないフキ綿入のもの、下着なしのフキ綿の入らないもの、紗合せ、絽の夏ものという種類があり、春と秋にはその季節に応じた柄向きのものを着用する。また黒の紋付も必要ですから、衣裳代に莫大なお金が必要です。

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