2012年9月3日月曜日

政治家の役目

民主党の前原さんは、橋下さんの人気に乗じて素人の政治家が多数生じてくればこの国はどうなるのか心配だと言っています。
政治家と官僚の違いは、政治家は方向性を決めればいいのです。細かい実務は官僚に任せればいいのです。現に橋下さんも政治家経験は浅いが、当初から立派にやっています。
それは自分が描いた方向性に付いては、信念を持って貫き通すという強い熱意を持っているからです。
 幕末の西郷隆盛などは、方向性が決めればやり通してくださいと指示を出し、問題が生じたときは「自分が責任を取ります」と言って下の者を動かしています。責任とは、その時は自分は腹を切りますということです。今の政治家は言い訳ばかりしていますが、そこまで腹を括っているでしょうか。
 信念の希薄な人間は政治経験が浅いので、様々に官僚から説明を受けている間に、官僚主導に丸め込まれて行くのです。そして保守的な思考に変貌していきます。
経験なんかどうでもいいのです。国民のためにという大前提から物事を考えれば、そんなに難しいことはありません。
改革をしようと思えば必ず抵抗勢力の圧力がかかりますし、現実にはプラス面ばかりではなく負の部分も生じるでしょうが、トータルして国民のプラスになることはやり抜くという実行力が大切なのです。
 般若心経の冒頭に行深盤若波羅密多時(ぎょうしんはらみったじ)という教えがあります。
深い知恵だけでは駄目なのです。議論ばかりしていては前に進みません。行(ぎょう)即ち実践をしなければ何の結果も答えも出てこないのです。経験よりも信条を強く持って実践する情熱と能力が大切なのです。橋下さんという良い見本が存在するではないですか。
前原さんのようなことを言うのは既に保守的になってしまっているのです。職業議員になってしまっている人には期待できません。

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