2012年11月1日木曜日

エッセイ「人生探訪」楽しみに付いて(その14)

 
 眠ることは身体の回復と、精神の癒しと高揚にとって大変重要です。

それでは身体を健康にして、精神も癒してその状態を何処に向ければ良いのかといえば、それは最も大切な仕事に弾みを付けるためです。

 遊びをリクリエーションと言います。リ・クリエート即ち創造と創作活動に戻るという意味が含まれています。遊びは仕事に弾みを付けるから大切です。遊んで「楽しかった。面白かった」それだけで終わってしまうのではなく、「楽しかった。よしまた明日から頑張るぞ」という気持ちを喚起させ、そして実践に結びつけてこそ、遊びに大きな意義が出てくるのです。

どんなに仕事好きの人でも適度の精神の開放が必要です。自分が楽しいと感じることに興じて、緊張の連続である精神を開放し、そしてまた仕事に弾みをつける。それが遊びなのだという認識が大切です。

遊びは精神の開放のためのものですから刹那的です。

繰り返しますが遊びは確かに楽しいです。好きな人、気の合った仲間と一緒に遊ぶのは最高に楽しいです。楽しみから得る喜楽の度合いの大きさは重々に認識していますが、どんなに楽しくても遊びの楽しみは刹那的に消滅していくことは真理です。

楽しみには刹那的に消え去るものと、本人の心がけ次第では永続するものとがありますので、自己の人生を充実したものにするには、永続する喜楽を所持しなければ無理なのです。

その永続する楽しみは三つのサイクルの中で、公事である仕事をするところに存在しています。

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