2012年11月8日木曜日

エッセイ「人生探訪」楽しみに付いて(その20)

 
人というのは自己顕示欲の強い動物です。自分は一番賢いとか、自分の考えはベストである等と自負心を一杯持っています。そして欲望の尽きないのが人間です。大した才能、能力、技能を有していなくても自分が承認されない立場でいると不平不満が噴出するのが一般的です。
 満足出来なければそれが不満になり、不満が募ればストレスを溜めてしまいます。ストレスが溜まれば何かで解消しなければ、明日から好きでない仕事をしなければいけないので、遊びや飲み食いで気持ちを癒そうとします。
でもそんなことでは根本的解決になりませんので、朝になれば嫌だ、しんどい、辛いという気持ちを引きずって我慢して仕事に行く毎日になってしまいます。
 嫌だ、面白くないという気持ちがつよいと、職場での良い人間関係も作れなくて孤立した気持ちになっていきます。
自分もこれからは支えなければいけない成人になってから、働かなくて家で引きこもって親のすねをかじっている人も、現在は少なくありません。そういう人は自分との戦いに挑む気持ちが薄いのです。
人は報われないことを世間や他者のせいにしますが、問題の全ては自分の心の中に潜んでいます。幸も不幸も全て自分の心の中にあるのです。
 社会に出れば嫌なことや辛いことは付きものです。それを乗り越えて人は真の大人になっていくのですから、逃ないで果敢に挑んで行かなければ面白くない人生になります。
人は必ず死んでいきます。死亡率は100%です。折角この世に生まれてきたのですから、沢山の喜怒哀楽を経験して、少しでも喜楽の多い人生にするようにもがかなければいけないと考えています。

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