2012年12月11日火曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No13


 お祭り広場では色々のプログラムが展開されましたが、今となってはあまり覚えていません。
一番覚えているのは万博開催最後の日のお祭り広場でのさようならパレードです。
東レが500着の振袖をプレゼントして、世界各国のコンパニオンが振袖を着てパレードに参加しました。
500人の外人にきものを着せるのです。お祭り広場の衣裳関係は東宝系が下請けで出向していました。
東宝は阪急系列ですから宝塚歌劇の衣装部の人が応援にきてくれました。
この人たちとは以前に舞台で一緒に仕事をしたことがありますので知り合いです。もう一組きもの学院の人も応援に来ていました。
なんとか本番までには500人着せなければいけません。着せる方は私を含めて20人程度です。
皆を集めて形よりも消化することを優先させて一人で20人は着せてくれと頼みました。
宝塚組みは同じ幕内の人たちですから技量は分かっていますが、着物学院組は全くわかりません。
誰が連れて来たのか事前の知らせも顔合わせもありませんでしたので、その人達の技量が心配だったのです。



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