2012年12月13日木曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No15


 私も必死で着せました。足袋の履き方がわからないので足袋専門に履かせる者を連れてきて、履かせてもらいました。
私が着替えの場にいますので、最初は出て行ってほしいとクレームがつきましたが、彼は着付けのプロフェッショナルだからと説明をしてもらいますと分かってくれました。
分かってくれますと外人の人は恥ずかしがらずに支度をしてくれますので助かりました。
一つ困ったことは、日本人の女性はショーツの上にパンストを履きますが、外人は直接パンストを履いていますので足袋を履くのをどうするかということです。
パンストの指先を緩めて股を作ってその上に足袋を履くか。それとも脱いでしまうかということです。脱いでしまう人のほうが多かったです。
その場合は、上はブラジャーを付けたままでよいといってありますので、問題は裾除けです。勿論着け方はしりませんので、バスタオルを巻くようにとにかく巻いて頂いておいて右、左と交互に見えないように交差して着付けるのです。
勿論チラッと見えたりするのですが、不思議ですね仕事の時には何の意識も湧きません。淡々と仕事をこなすだけでした。
なんとか本番までに間に合ってほっとしました。
同じ模様の着物と帯びですが500人も揃いますと壮観です。
初めて着る振袖に各パビリオンのコンパニオンの皆様は大変喜んでいました。
パレードが始まりますと私を見つけたコンパニオンの皆様は、私のところに来て皆さんキスをしてくれました。頑張ったお返しですね。


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