2012年12月21日金曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No22

食べるものは少々我慢や辛抱ができますが、商売をしていますと待ったなしにお金は出ていきます。
幾ら蓄えがあるのか女房に任せ切りですので把握ができていなかったのですが、たいした額でないことだけは見当が付きます。
 子供がいることですから、そんなお金は当てにしないで、最低出ていくお金だけは稼いでこなければと焦っていました。
 生徒を募ると言いましても、大阪の中心地で基地を持っていますと宣伝に苦労をします。
周辺は事務所ばかりで住宅がありませんので、宣伝をすると言っても広範囲ですから、チラシ等の手段はお金が掛かって使えません。
また電車の中吊りなどの宣伝は莫大な経費が必要になります。
私のような零細なところが出来る宣伝は新聞の生徒募集欄に3-4行の短い宣伝文句を載せれる程度です。
それでも大変な費用が掛かりますので、ひと月に一回載せれる程度です。
そんな微小な宣伝でも、それをしなければ一歩も前に進みませんので、最小限度の経費に止めて載せました。
その程度の宣伝では直ぐに反応があるわけがありません。反応が無くても載せなければ前進がありませんので生活を切り詰めて広告掲載をしました。
 そして後は待つ以外にありませんので、アルバイトにいきました。

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