2013年1月8日火曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No37


 私も長年着付に携わっていますので、新装小物を創作することはできます。
だけど他の学院の様に母体が小物会社ではありませんので、それを制作しますとドットがあって大量に制作しなければいけません。
大量に在庫を所持しますと、捌かなければつぶれてしまいます。大量に捌くとなりますと制作した小物を正当化させるためのこじつけの理由付けが必要になります。
それは必ず道理に反した理由付けになってしまいますので、オリジナルの小物は制作しませんでした。
物が売れなければ学院運営は困難です。
無理に買わされるという印象が広がればそれ以上にマイナスになりますので、どうするかを思案していました。
 お稽古をする生徒は小物だけでなく、着物等も他所で買ってこられます。
私は撮影所時代に衣裳の仕入れに京都の室町に行っていましたので、仕入れをする所を知っています。他所で買ってくる人が多いので、それを見ていて「学院でも販売部を設けて展示会をしたら見に来てくれますか」と声をかけました。
そうすると少ない人数ですが皆さん「見たいです」と言ってくれましたので、展示会をすることにしました。学院販売ですから勿論市価よりも安くするという約束の下にはじめました。



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