2013年1月10日木曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No39


 初めて行った学院販売は生徒の皆さんの協力で盛況のもとに終わりました。
ありがたいことです。
これまでは仕立ては自分でやっていましたが、数が増えると自分ではできませんので、お抱えの仕立屋さんをさがしました。
幸いすぐに見つかりましたが、お抱えの仕立て屋を持ちますと、仕事を切らさないようにしなければいけません。
初回は珍しいのでうまく行きましたが、これが続くとは思えませんが、展示会を定期的に行うことにしました。その場合に義理に絡まかせて無理にお願いをするようなことをしますと、悪評が立つのは明らかですから、ご案内はするけれども決して個々にお願いをすることはしない。あくまでも生徒さんの自由意思に任せる。展示会に来てくれなくても差別待遇は決してしない。そして値段的には必ず市価よりも安く提供することをスタッフと申し合わせて以後も展示会を行うことにしました。
これで自分で仕立てをすることや、アルバイトに行くことからは解放されましたが、裏地の調達や仕立て屋への運搬やらと多忙を極めました。
零細経営では掃除から学院長の仕事までなんでもやらなければ仕方がありませんので、忙しい日々が続きましたが、何とか専従して食べていけるようになりました。
大きな金額をかけて宣伝をするという力はありませんので、相変わらず崖っぷちの経営は続きましたが、少ない生徒ですが皆さん長く在籍してくれて助けてくれました。
着付を習いに行って10年以上も習っているといいますと、何も知らない人からすれば何を習うことがあるのか不思議がられますが、私どもでは7~8年在籍は普通で10年以上の人も数人いました。
着付のお稽古を通して自分磨きをするという理念に賛同してくださっている真面目な人が多かったからだと思います。



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