2013年1月11日金曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No40



 お稽古事は家元制度を採用しています。
家元制度では本校が中心の核となり。その中心の核から波状的に多くの核がつながっていくことが理想の形です。
そのためには中心となる核が確かな存在となり、一人でも多くの核となる人を育てて行かなければいけません。
専従できるようになりましたので、次の私の仕事は核となってくれる指導者の育成です。
お稽古に来られる人は大抵は自分で着物が着れたらいいということでお稽古に来ています。
着付のプロになろうと思ってきているわけではありませんので、なかなかそういう人はみつかりません。
そういう人は砂浜で一粒の宝石を探す如くに難しいのです。
そういう状況の中で一人だけ、その日に教えれば他の人と同じレベルなのですが、次の週に復習をするとずば抜けて上手にできる人がいました。
今はこの人しかいないなぁーと思っていましたので、お話をしました。
そうすると自分は教える側でやりたいと思っている。そして私が唱えている理念にも理解を示して賛同してくれている。そういう理念を掲げて行っていることに賛成であるから頑張ってやってみようと思っているという人が現れました。

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