2013年1月20日日曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No49


 私が創作した、踊りながら着付をして行くという着付舞という演技があります。
また舞台では目隠しで着付をして見せるという難度の高い演技などもしました.
また私が苦労しましたように話をすることは大変難しいので、発表会の時にはMCなどの難しいところは育成するために全て孫弟子にやらせました。
妻に任せてある教室では妻が自分のやりたいようにしてやっていました。生徒の中には着付なんか理屈はどうでもよい。着れたらそれでいいのだという考えの人も少なくありません。
それも一つの指導方法であり、それだと指導者はあまり勉強もせず出来ますので簡単に指導する側になれるわけです。
現在も着付に携わっている人は沢山いますが、ほとんどはそういうタイプの人達です。
そのやり方は、あまり勉強をしなくても出来ますが、教える先生が誇示できるのは技能だけですから、弟子は先生を超えることはできません。何故ならば技能面で簡単に先生に追いつき追い越せば先生が困ってしまうのです。
技能しか生徒に誇示するものがない人は、教える場合に大切なポイントには触れずに教えます。いくら熱心に教えてくれているように見えても、重要なポイントを説明をしないで見せるだけで教えていればいくらやっても生徒は習得できません。
妻もそういう指導方で、一切の理屈抜きで技能面だけの指導ですから、教えられる方は気楽ですから妻の方が良いという人が出てきて派閥が生じて来ていました。
小さい学院で派閥ができれば私が理想とする学院作りはできません。子供は一人は就職し一人は既に大学を卒業する時期に来ていましたので、離婚という最悪の事態が生じても、子供たちに対しては責任は果たせているだろうと勝手に判断をして、今度は妻と離婚をしてでも理想の学院作りをしたい。そのように孫弟子に話して付いて来てくれるかと言いました。
そうすると「頑張ります」という返事がもらえたので、その弟子の育成に専念しました。
男と女が一緒に仕事をしていますと様々に陰口を叩かれますが、そういうものは一切無視して懸命に育てました。



0 件のコメント:

コメントを投稿