2013年1月25日金曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No54



女性は男には到底真似の出来ない出産育児という大仕事があります。
それをこなしてさらに自己実現を目指すというようなことは誰にでもできることではありません。
それを立派にやってのけたからこそ子供たちは認めてくれて、子供たちも負けないように頑張ったのです。
そんな立派な女性と巡り合って一緒に仕事ができることは、本当に遣り甲斐があって楽しかったです。これで私が考えていること、私が男性であることで出来ないことは全てやってくれる。様々なことを構想して実現できると喜んでいたのですが、妻がまたもや彼女を辞めさせろと言い出しました。
 論語の講師の言葉に「四十にして惑わず」とあります。
自分ももう四十です。何とか形になってきて。これから学院を確立させなければならない大切な時期にまた同じことを繰り返していては不安定な位置から離れることはできません。
子供は一人就職し、一人は卒業が決まり就職先も内定していましたので、離別する覚悟をしました。
その前に、こういうことを繰り返していては不安定な学院経営からは脱出できなくなるから、学院は私が経営していくから君は家で経理の担当をしてくれればよいと話し合いをしました。
すると妻は今さら家には居れないと私の頼みを断わりました。
「それなら俺はこの大阪から出て他で学院を興すから、この大阪の学院は君に進呈する」そういって私は思い出の深い大阪から去りました。

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