2013年1月29日火曜日

エッセイ「人生探訪」仕事編No58

宝山寺 生駒聖天

 7日の日は自分の家の片付けがありましたので動けませんでしたが、8日に自転車で生徒の家を回りました。お母さんを亡くされ人、家が倒壊してしまった人などもいまして、慰めの言葉も言えないような惨状でした。
その月にお稽古に来られた人は3人だけでした。当たり前ですねお稽古どころではありません。3人でも来てくれて有難いことです。
しかしついてないです。苦労して有り金をはたいて基地を設けて「よしこれからだ」という矢先の震災です。家族は無事で家の被害もたいしたことがなかったことだけでも幸いと思わなければ仕方がありませんが、当分は人は集まらないでしょう。
またまた大きな試練をうけることになりました。
何とか家賃は払っていけそうでしたので我慢する以外にありません。
そうこうしているうちにまた不運が舞い込みました。
テナントを借りているビルが抵当に入っており、倒産して競売にかけられることになりました。競売で買った新しい家主が出て行くか、新しく賃貸契約をし直してほしいといことです。
有り金をはたいて借りて直ぐでお金があるはずがありません。どうにもならないのか友達に弁護士がいましたので相談をしますと、法的にはどうにもならないということです。
仕方がなく知り合いの不動屋に相談にいきますと、仲介をした不動屋さんとは旧知の間柄だから話をしてくれて、新たな敷金は納めないで家賃だけはそのまま新たな家主に支払うということで話をつけてくれました。
これでそのまま教室は使えますが、敷金である大金は水泡の如く消え去りました。
踏んだり蹴ったりというのはこういうことでしょうか。

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