2013年3月12日火曜日

おかしなこと No1

                                                                             ミツマタ

 きもの学院を大阪で開校したのですが、一年目は120人の生徒がきてくれたのですが、2年目に残ったのは3人だけで、それからは3年ほど大変苦労しました。
お金は入ってこないのに、出て行くお金は毎月決まって出て行きます。
そこで教室のテナント料の足しにでもなればと思い、教室の空いている日を貸そうということになり借り手を募集しました。
習字の先生が借りたいということでお越しになられました。
教室を始められるに当たって「生徒募集の看板をどうしますか」とお聞きしました。
その先生は60歳を越えておられる人で、その当時私はまだ30歳の青二才です。
その先生から見ればそう見えたのでしょう。「あのね、習字は生徒募集の文字は書きません」「募集していますと書くことは、どうか来てくださいとお願いをしていることになります」「こちらからお願いをしておいて、生徒に威厳を持って接することはでないでしょう」と、若い私を諭すようにおっしゃいました。
その先生はもう若い時から教えておられるということでしたが、その言葉を聞いて私はガッカリいたしました。

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