2013年3月18日月曜日

おかしなことNo2-1

何故区別をしてしまうのか。恐らくお茶は歴史があり、また過去も現在も富裕層の間で敬われているお稽古事ですから、お茶は高尚だと思っているからではないでしょうか。
歴史があるという点に付いては着付けの方が歴史があります。
お茶は室町時代の村田珠光から始まって、桃山時代に千利休によって侘び寂び茶の理念が出来上がります。
着付は昔は衣紋道(えもんどう)と言いました。
鳥羽帝の時代に左大臣であった源有仁が公家の容儀を質す必要があると献言をします。それによって、それまでは凋装束(なえしょうぞく)といって柔らかい裂地(きれち 裂=絹の意)袍(ほう=上に着る衣服)であったものから剛装束(こわしょうぞく)といって、堅い裂地の袍にかわります。
柔らかい裂地の時はどんなに着装していて目立たなかったのですが、堅い裂地になると不格好な様はよく目立ちますので、そこで着装や調度まで衣服全般にわたって司る人が必要になります。
そういう経緯で出来たのが衣紋道です。鎌倉時代の初期には衣紋道は完成され現在でも高倉流、山科流に連綿と引き継がれています。

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