2013年4月4日木曜日

京都美山町茅葺の里


昨日は茅葺の里まで行って来ました。
民俗資料館を拝見してきましたが、様々な生活用品や農具が展示されていました。それら全てが幼い時に目にしたもので、用途も全てわかりましたので懐かしくて妻と会話が弾みました。
 図に部屋とありますが、座敷から出入りするその境の敷居から5寸ぐらい板の間が低く作られています。
これは昔の寝室です。貧しい農家の人はあの部屋に藁を引き詰めて、その中に潜って蓆などを被って寝ていたのです。
藁が飛び散らないように出入りできるところは敷居が高く作られているのです。
木綿が安価な衣料や寝具用として用いられるようになるのは、江戸時代の中期以降です。それ以前は布団などはなく農家の人は藁に潜って寝ていたのですね。
木綿が普及して死亡率が下がったといわれていますが、服飾史を勉強している一人としては、そういう話を聞きますと感激します。
貧しい一般町人はどうして寝ていたのでしょうね。
真綿の入った掻い巻きなどを所持していたとは思われませんので。

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