2013年9月24日火曜日

楽しみの検証-15

若い時は男女愛に大きく期待して、そこに喜楽を求めます。
恋心は偉大で、一緒にいるだけで心がときめいて楽しいのです。それが死ぬまで続けば、お金なんて食べていけるだけあれば十分です。愛によって生涯幸せに暮らせます。愛はそれだけ偉大なのですが続かないのです。
 私は68歳で再婚しましたのでまだ3年と少しです。喧嘩したことはありませんが、それぞれの人格を備えた男と女の違い、育った環境の違い等々様々に異なっている二人です。大きな喧嘩はありませんが「こいつ何を考えているのか」と気持ちのすれ違いを感じたことはあります。有りますが、それは自分だけでなく相手も同じように感じていると思います。お互い様なのです。異なっていることが当たり前ですから、自分の意見を押し通すようなことはしません。
 ところが若い時は、特に男はです。自分が働いて家庭を支えていると自負していますので、自分の意見に従わせようとします。あるいは押し通そうとします。そうしますと、生活費を男に頼っていますので、一歩引いて我慢をするのは大抵女性です。男は我が儘で、女性は我慢して耐えることが多いので、いざ鎌倉となれば女性の方が意思は強いのです。男よりも数段強いのはそこに起因があると思います。
 どんなに好きで一緒になっても、必ずそういうバトルがあるから、次第に新鮮味はなくなり、一緒にいてもときめきを感じなくなっていきます。
五十路も過ぎて、連れ合いといることが生き甲斐だという人を、未だかつて見たことはありません。

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