2013年10月2日水曜日

お稽古事の「修」「破」「離」-2

よく真面目でなければいけないと言われます。真面目は大切です。大切ですが真面目だけで何とかなるのだったら苦労はしません。基盤は真面目でなければいけませんが、それにプラスして何としても成し遂げたいという情熱が大切です。
 修の段階は、真面目にそして情熱を持って努力をしていかなければいけません。
我慢、辛抱が要求される段階ですから、先を見つめた確かな目標を抱いて取り組まなければ続きません。
 医者の子供は親と同じく医者になっているケースが多いです。
医者になるために小学生の子供が夜遅くまで塾で頑張っています。そういう姿を見て、もっと子供らしく延び延びと育ててあげなければと、批判する人もすくなくありません。私は馬鹿げた批判だと思っています。
 親は背中でものを言うと言われていますが、正にそれです。親は人から尊敬されています。そして所得も多い。親の充実した生活を見ているから、自分もできたら親と同じになりたいという確かな目標を持っています。先をしっかりと見据えてますので、多くの子供が遊びに明け暮れているのに、夜遅くまで勉強に頑張れるのです。
 孔子の言葉に「30にしてたつ、四十にして迷わず」とあります。30にして急に実行を思い立ったわけではありません。備えを十分にしておかなければいけない。30にして備えが出来たということです。修の段階はそれだけ困難であるということです。

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