2013年10月15日火曜日

思い出(氷式冷蔵庫)-2

買った氷は16貫目ですから2つに切ります。
のこぎりで真ん中を測定して切り込んで行きます。切り目は三分の一くらいです。そこまで切ったら、のこぎりは柄の方に行くほど斜めに太くなっていますので、のこぎりの背を切り目に差し込んで柄の方向に押します。そうしますと楔を打ち込んだようになりますので、綺麗に下まで割れます、真っ直ぐに切り込みを入れるとほんとに真っ直ぐに割れるのです。この時は少し快感でした。
氷は8貫目にして自転車に積みます。手で持てば滑って持てませんので、木綿の分厚い前掛けをしていますので、その前掛けに手前を当てがい、向こうの端はてがきで引っかけて持ち上げて荷台に載せます。後ろが重たくならないように8貫目の氷をサドルの直ぐ後ろに重ねて積みます。
氷は滑るイメージがありますが、実は重ねると氷はひっついて滑り落ちません。
荷台に面している方は、荷台の鉄に少し溶けて食い込んだ状態になっていますのでこれも滑りませんからロープをかける必要はありません。
製氷所で作った氷は硬くて溶けにくいのですが、暑い時期ですから上から麻のドンゴロスで覆って帰ります。
自分の体が軽いので前が浮きそうでハンドルはぐらぐらでしたが、こけたことはありません。製氷所に氷を自転車で仕入に来ていた中学生は私くらいでした。

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