2013年10月20日日曜日

思い出(新聞売りと配達)

私は家庭の事情で小学校5年生の時に尼崎に引っ越してきました。
それまでは母が頑張って働いていましたので、何も感じなかったのですが、尼崎に引っ越してからは遊びが一変して、用具が必要な遊びばかりで、それが買ってもらえないので、家は貧乏なことを思い知らされました。
 そこで5年生の時に近くに産経新聞の配達所がありましたので、配達をさせてくれと頼みにいきました。
 小学生には配達はさせられないが売り子ならさせてあげると言われました。
出屋敷の駅前の改札口を出たところで、X状の脚の上にベニヤ板を乗せて、その上に新聞を並べて「朝刊はいかがですか」と声を掛けて売ります。
時代は昭和の20年代後半で、まだ家庭で新聞を購読している人が少なかったので結構売れました。
 新聞は本社から足りなければいけませんので、余分に送られてきます。朝刊の余った分は夕刊の配達時に返品します。その余分な分を売るのですから、売り上げの歩合は良かったのです。月末には沢山アルバイト料をもらいました。
でもそのお金は、中学に入学するときに学生服を自分で買った記憶がありますが、その他は全て親に渡していました。そして中学になってからは配達をしました。

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