2013年10月26日土曜日

現役キャリア官僚の告発本「原発ホワイトアウト」

この本は原発事故、及び電力問題に関して官僚と電力会社が、手練手管で政治を操る様を描ています。
 これまでにも官僚支配が謳われておりましたが、国民は「そんなこともあるだろう」という程度の理解で、現実には無関心であるのが実態です。
例えば、原発反対を唱えて国民がデモを行なったとしても、選挙で自民党が勝ったということは原発推進を国民が支持したのだから、反対運動が起こっても続かない。そのうちに消滅する。そういう国民の気持ちや、自民党が原発推進のスタンスであることを読み切った上で、官僚と電力会社が手練手管で政治家やマスコミまで動かしている様が描かれています。
 この中に私たちでは知りえない面白いことが書いてありますので紹介します。
日本電力連盟の小島巌は、次の選挙で出馬する意欲のある、先の選挙で落選した民自党(民主党)の議員の事務所に挨拶回りをする件があります。
訪れる目的は生活に困っているだろうから、非上場会社の顧問、私立大学の客員教授などの収入源を手助けしてやることです。
 落選した議員は泣かんばかりに喜んで感謝します。次の選挙でどう体制が変化しても電力会社の既得権擁護にプラスになるからです。
これだけの努力をし、お金も使っているのですから、ワイワイと国民が騒ぐ程度では体制は変わりませんわね。

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