2014年4月30日水曜日

子供の学校の成績-32

昔と比べれば豊かになっていますので、例えば工員さんや職人の子供が、親が頑張って、今の時代ですから大学に行けて、その結果として事務職に就いたという例は沢山あります。でもその程度では「子供は親の尺度を越えた」ということにはならないでしょう。人の値打ちは社会貢献度によって語られるからです。
有名企業の事務職になっても給料が35万円で、親父が職人で40万円稼いでくれば、越えたことにはなりません。世間体がいいというだけのことです。
 「子供は親の尺度しか育たない」正にその通りで、親を越えれているか否かを見渡してみますと、親を越えれている子供の方がはるかに少ないと思います。
目標があれば大半の人は目標の手前までにしか達しない。それが通例ですから、親を越えることは難しいのです。
 子供は可愛い存在ですから、子供にだけはという親心は分りますが、親が変わらなくて子供だけが変わるわけがありません。
 親が変われれば親自身も少しは精神的には楽になるのですが、それは子供を育成するよりも難しいでしょう。
自己顕示欲が強く欲も深い、それが人間の性ですから、そんな性を有していて簡単に変われるわけがないのです。
そう考えると子供の成績に付いてヤキモキしても仕方がないようにおもいます。
熟の先生が自主性をもたせる術はないということはそういうことでしょう。
熟の先生はやる気のある子供はドンドン伸ばしてやれるノウハウをもっていますが、自主性を持たせることまでは塾の先生の責任範疇ではないのです。

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