2014年7月2日水曜日

幸せさがし-5

きもの学院を運営している時に、「皆さんは貴重な時間とお金を費やしてお稽古に来られています。
着付のお稽古に限らず、全てのお稽古事は同じですが、何のためのお稽古されるのですか」と聞きました。
 そうすると着付の場合は、「親に作ってもらった着物がタンスの肥やしになっている、その着物を自分で着れるようになりたいと思って来ました」、そう答えられる方が最も多かったです。
そうなんです。少し答えが異なったとしても全員が自分で着れるようになりたいと希望して来ています。
 「それでは何故自分で着れるようになりたいのか」、着れるようになることの根本目的は「どういうことだと思いますか」と質問を重ねますと、皆さん答えに詰まってしまいます。
 人生は喜怒哀楽の繰り返しです。喜楽が多ければ幸せに感じますので、着付けという手段によって喜楽を増幅させたいのです。
お稽古をすることの終極の目的は喜楽を得たい。楽しみを増やしたい。充実した日々につなげたいと希望されているからです。
普通はそこまで考えてお稽古される人がいません。何となくお金を使って喜楽につなげたいと行動を起こします。それが普通でその事の良否までは問いませんが、それで大切な時間とお金を浪費させてしまっていることが多いのです。どういうことか。終極の目的に付いての認識が明確であるか否かで取り組み方、持続性に差異が生じてきます。

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