2014年9月22日月曜日

幸せさがし-62

現在は日本女性といえども自分で着物が着れなくても恥ずかしい時代ではありません。
そんな時代ですから、儀礼のことを考えて着物を着なければいけない場合は着せてもらえばいいのです。
こんな時代に折角お稽古するのであれば、儀礼のことだけを考えないで、折角持っている着物なのですから、積極的に着物のお洒落を楽しむためにお稽古すべきです・
例えば、今日は観劇に行く。京都に散策に行くとします。何しに行くのでしょうか。
観劇や散策の楽しみは、心の潤いを時間と金を使って買い求めるわけです。
観劇や散策は手段であって一番大切なのは、楽しみ心の潤いです。
京都に行きますと多くの人が、レンタルの着物を借りて散策しています。何故あんなしんどいことをするのでしょう。気分がいいからです。楽しみが増幅するからです。
きものなんか着れなくても生活に何の支障もありません。でも時と場所によっては着物のお洒落をすれば一番大切な楽しみが増幅するのです。様々に手段は存在しますが、根本目的は楽しみの増幅です。
少しだけ演出することによって楽しみが増幅するのであれば、手間暇をかけることを邪魔くさがらずに積極的に演出すべきです。
生きて行く上でも最も大切なのは、楽しみ、心の潤いであるという原理原則を理解すべきです。
様々な文化を取得して、生活を演出して、楽しみを増幅させる。それは非常に重要なことで、そのことを理解し実践の出来る人が利口な人なのです。
利口になるためには、無くても生活に何の支障も無い事柄(多くの文化)を多く身に付けていることが、より大きな楽しみに繋がるという理解が重要です。
そういう理解が乏しく実用性ばかりを考えるから、折角、稽古に来たのに出来ないままに辞めてしまうのです。

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