2014年9月26日金曜日

幸せさがし-66

 物事というものは、論理的に説明できるものと、経験によって編み出した理屈があります。
技能というものは、考えて行っている時は無駄な動きをしてしまいます。
身体で覚えていると、各部位を素早くチエックしながら流れるように進めていけます。無駄な動きがありませんので綺麗に早く仕上げることができます。技料と作り上げる早さは比例をします。
ですから、逆に早く仕上げる練習をすることによって、体で覚えるのも早くなりまので、時間を設定して、その時間内に出来上がるお稽古を重視していました。それをタイム着付と言います。
着れるようになったといっても、お稽古に来なくなれば着れなくなったのでは、着れる様になったことにはなりません。お稽古に来なくなっても、忘れることなく着れるようにするには、街着を3分間で、それも上手に着れる様にならなければ忘れてしまいます。
これは経験によって編み出した説で論理的ではありませんので皆さんには理解しにくいと思います。
家で着る時にそんなに急いで着なければいけないことはありません。
急いで着るよりも、もっと時間を掛けて丁寧に着た方がキチット着れるようになるのでは、そのように疑問を持たれてタイム着付のお稽古を嫌がる人は多かったのです。
そのために辞めて行かれた人も少なくありません。
説明できることは、技能程度と着付ける速さは比例する。体で覚えるには時間を掛けてお稽古するよりも早く着れることを繰り返し行うことがベストであるということだけです。
これは経験よって編み出した理屈ですからそれが理解できなくて、その結果辞めて行く人が多かったのも無理はないと思います。

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