2014年9月27日土曜日

幸せさがし-67

どこまで着れるようになりたいですか。それを聞きますと上手に着れるようになりたいと希望を述べられます。その希望を叶えてあげて、辞めて頂くようにするのが私たち指導者の使命です。
そのためには、自分が考え出したタイム着付に精を出して頂くのがベストなのです。
大きな抵抗がありました。辞めて行く人も少なくありませんでした。
方針を転換してはどうか。このままでは小規模の学院であるのに益々生徒が少なくなっていくという献言もありました。それを受け入れてしまえば、生徒の意向に迎合してしまうことになります。
お稽古事は職種的に言えばサービス業です。歳が明ければ何処の,どのお稽古事も税申告をしなければいけません。事業である限りは儲けなければ成り立ちません。成り立つためには生徒の数が多く在籍してもらわなければいけません。生徒に多く在籍してもらうために、生徒のご機嫌をとるような指導者もいます。
普通の学校でもそうです。生徒からどう評価されようと自分の信条を貫く先生が良い先生なのです。
先生はプロ、父兄は素人で、生徒は子供で人生なんかわかっていません。それが実情なのに、先生が生徒や父兄に気に入られたいと機嫌を取ってしまう先生がいます。それをやってしまえば生徒は導けません。人は確かな目標がなく、自分の気儘に進めていれば大抵の人は楽な方向に進んで行きます。また着付の場合は、出来なくても生活に何の支障もないので、目標を与えないと気を入れて取り組むことはしません。
使命感を持って一番真剣に戦っているのは自分ですから、私は自分の方針を変えませんでした。

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